山形県里親会とは
この会は、山形県に登録されている里親と、以前里親だった方、それと会の趣旨に賛同くださる方々で構成されている任意団体です。その目的は、里親としての自分たちの資質の向上と、里親制度への理解普及をはかることによる、県内の児童福祉の向上です。
里親制度
インターネットで「里親」と検索すると、ペットの育て親のことが上位にでてきますが、わたしたちのいう「里親」とは、児童福祉法にもとづいて実親の代わりに愛情を持ってこどもを育てる親代わりの者をいいます。
里親は、法に定められた研修や審査を経て、県知事らが認定します。家庭で暮らすことのできない子どもたちは、児童相談所などで一時的に保護したり、現在は多くが児童養護施設などで生活しています。しかし、子どもたちにとっては、より家庭的な環境で暮らした方がいいだろうとは、だれもが思うでしょう。里親制度は、里親となることを希望する方の家庭に子どもの養育をお願いする制度です。わたしたち「里親」は、自分たちの普通の家庭で、公的に委託されて子どもたちを受け入れ、一緒に暮らし、育むことを願っています。国や県でも「里親家庭」に養育を委託する子どもたちをを増やしていこうと、目標を掲げています。
里親の種類
里親には4つの種類があり、それぞれ認定が必要です。わたしたちのほとんどは認定をもらっていますので、里親希望のみなさんには、わたしたちの実経験をお伝えできます。
養育里親
事情により実の親もとで生活することができない子どもを、家庭に帰れるようになるまで、または18歳になるまで養育する里親です。短期間の保護的な養育委託もありえます。
親族里親
両親の病気や死亡等でやむを得ない場合に、子どもの3親等以内の親族(祖父母や、叔父叔母など)がなる里親。申請時には、事前に児童相談所長の許可を得ておく必要があります。
専門里親
虐待を受けたり障がいがあるなど、専門的な援助を必要とする子どもを養育する里親。認定を受けるには、里親としての養育経験などの条件があります。
養子縁組里親
実の親が子どもの幸せのために他の保護者との養子縁組を望む場合もあります。将来的に委託される子どもと養子縁組をすることを前提に養育する里親です。
なお、養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。